美術展出展作品紹介(2012.3.01 掲載)

私の生涯学習として始めた水彩画歴は間もなく満6年になります。その間に制作した絵は約150点で、美術展には地元岩倉市に5回、中部電力グループ「彩の会」に4回出品しました。岩倉市美術展では最初は「佳作」でしたが2回目から連続4回「美術展省」を受賞することができました。大きさは8号(45X33cm)から15号(65X53cm)までです。ここでは全作品を紹介します。岩倉市美術展においては今年から「無鑑査」として出品できますので、ノルマは感じますが積極的に連続出品したいと考えています。なお今後のの出展作品は水彩画教室で制作した作品紹介の中でご覧いただくことbにします。

チロリアンランプ」:(2007.10)  [8号 岩倉市美術展出品・佳作受賞]

自宅庭に10数年前植えたウキツリボクを描きました。居酒屋の赤ちょうちんを連想する大変愛嬌のある花で、チロリアンランプとも言われますので作品名をそのようにしました。多くの花が緑色の葉の重なりから垂れさがっているため、多少の面倒さはありますが面白い作品になったと思います。初めての出展のため「佳作」をいただいた時信じられないほど感動しました。

八重つばき(8号)(2008.5)  [8号 彩の会出品]

中部電力のOBと現役で構成されている「彩の会」展示会に昨年出品した8号の水彩画です。「彩の会」へは2度目の出展ですが水彩画としては初めてで、今回は私が修行している水彩画の成果を何とか披露したくて約1カ月かけて描きました。モチーフは自宅庭に植えているもので毎年多くの花を咲かせます。花の色をもう少し情熱的に表現すればよかったと思います。

円空・11面観音」:(2008.10) [8号 岩倉市美術展出品・美術展賞受賞]

円空は17世紀に生涯を過ごした江戸時代前期の行脚僧で、全国に木彫りの「円空仏」とも呼ばれる独特の作風を持った約12万体の仏像を残したと言われています。この像は岐阜県羽島市にある羽島円空資料館に安置されている高さ約2mの十一面観音像です。制作したのは40代とのことですが、一般に知られている荒削りの円空像とは異なって柔和な表情と全体に滑らかな体形がこの彫刻の特徴です。私も最初は荒削り像を描く予定でホームページであちこちのサイトを探し、自宅から近いこの場所に3度往復して描き上げました。そして嬉しかったのはこの絵が初めて美術展賞をいただけたことで、自分自身もこの絵を大変気に入って自宅にも飾っています。

新緑に映える鐘楼」:(2009.4.) [8号 彩の会出品]

岐阜県に住む私の80数歳の叔母を京都見物に案内し、ついでに平等院の境内で目に映った建物です。時間が無かったためデジカメ写真を撮って自宅で作成しました。朱色の鐘楼が4月後半の樹木の鮮やかな新緑と対照的に現れています。鐘楼の中の釣り鐘も一応存在感を示していますが、屋根の形が平板過ぎたかも。
正眼寺鐘楼(美濃加茂市)」:(2009.9) [8号 岩倉市美術展出品・美術展賞受賞]

岐阜県美濃加茂市に建立されている正眼寺は、毎年初詣を始め紅葉の時期などに参拝するなじみある寺院です。この鐘楼の絵は初めての挑戦で、先に描いた平等院の鐘楼の反省から全体には重量感のある作品になるよう心がけたつもりです。。ただ屋根瓦と下壁のモザイク状模様の表現には気を使いました。そのためか背景の樹木葉少し乱暴な表現になった感じです。
五条川・裁断橋」:(2010.10) [10号 岩倉市美術展出品・美術展賞受賞]

五条川は愛知県北部から私たち岩倉市を縦断して流れています。この裁断橋は岩倉市北部の大口町に復元されている(詳細は関連するウエブでご覧いただきたい)ものです。私は岩倉市美術展出品候補として五条川を描くべくあちこち探し回り、たどり着いたのがこの橋です。橋・樹木・川面の3部位を配置しましたが、難しかったのは橋の木目と堤防の石崖でした。これは10号ですが同じモチーフの8号を「彩の会」(2010.7)に出展しております。
寂光院の秋」:(2011.6) [10号 彩の会出品]

愛知県犬山市の木曽川南岸に隣接する寂光院に、友人と参拝した際に描きました。境内の紅葉はあまり多くありませんが却ってモチーフの絞り込みがやりやすかったです。むしろ左の建物とのバランスの取り方と中央の黄色い標識?の目立たせ方に留意しました。また「垂らし込み方式」で紅葉を描くのはなかなか難しいと感じました。
阿吽(あうん)大須観音仁王門にて:(2011.9) [15号 岩倉市美術展出品・美術展賞受賞]

今年の岩倉市美術展出展では過去にない思い入れを感じました。理由は今回美術展賞以上を受賞すれば次回は「無鑑査」出品にしてもらえるためです。お世話になっている先生と相談してどこかの仏像に再挑戦と決め、いろいろ探したのがこのモチーフです。現地には3回出向き細かい点の描写に意を注ぎました。仏像が2体でかつ全体のダイナミックさを表すためには小さな画面は向かないので、一挙に15号に挑戦することになりました。このため左右の像のバランスに気を使いました。