狭心症


心臓は車のエンジンにたとえることができます。
アイドリング時ではエンジン回転数800rpm位であったものが、道路走行中は4000rpmへと約5〜6倍の仕事をするようになります。
人の日常生活における心臓の仕事量もこれぐらいに増加することになります。
もし、道路走行中、エンジンにガソリンが充分供給できないような事態が起きたらどうなるでしょうか。
車は路肩に停止し、エンジンを止め、故障の原因をみつけ、修理すればよいだけのことです。
しかし、人の場合はなかなかそうはいきません。
まず、エンジンつまり心臓を止めることなどできません。
それに、細胞は生ものですからエネルギーがなくなれば、すぐ機能を失います。
また、簡単には部品交換もできません。
このように悠然と対処できる車にでさえ、安全を確保するための走行テストというものがあることは知られています。
それなら、なおのこと、人にも運動負荷試験が必要なわけです。
心臓を養う動脈(冠動脈という)に狭い部分があると安静時には良くても、運動時にはそれに見合うだけの充分な血液を送れないため、心臓は警告サインを送ります。
症状でいえば、胸の圧迫感、疼痛などです。
しかし、症状だけでは食道の病気や心因的なものと間違えることがあります。
そこで、運動負荷心電図検査では、心電図が安静時に比べてどのように変化したかをみることにより、診断をより正確なものとすることができます。


狭心症が疑われた場合や、
40才以上の男性で喫煙習慣のある方は、安静時の1枚の心電図検査だけでなく、
運動負荷心電図検査をおすすめします。
糖尿病コレステロールが高い方は年齢、性別に関係なく運動負荷試験が必要です。
運動負荷心電図検査は循環器専門医のいるところならどこでも受けることができます

 


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