心不全


心臓のポンプ機能が障害され、血液が前方の末梢組織に駆出されなくなります。
また、その分が後方である肺に淀んでしまい肺鬱血をおこし、酸素交換を障害する状態を左心不全といいます。
安静にしているときより、体を動かした時に息苦しさを感じるのが普通ですが、ここでは、
安静時である夜間の呼吸困難について説明します。

夜間就眠時、息苦しさのために起きあがり、窓を開けて深呼吸などをしていると自然に息切れが治まってまた眠りにつくことが出来るような症状があります。
起きあがっていると血液は肺より下方の足にたまっていますが、就眠時は肺と足の高さは同じであるため、たまっていた血液が肺に移動して肺鬱血をおこし、
発作性夜間呼吸困難 を引き起こすことになります。
時には気管支の周りの粘膜のはれを引き起こし、気管支喘息とおなじようなゼーゼーという
呼吸音がでるため、
心臓喘息 といわれます。
この2つの症状は、心臓以外の疾患と間違えられやすいので注意が必要です。


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