踊る指南鉄塔のカラクリ人形
たまねぎ・秋を演出
素朴な表情の土偶・パキスタンパビリオンにて
踊る指南鉄塔付近を私は何度も通り過ぎたが、このカラクリ人形を見たのは初めてである。提灯の中の人形は動きこそこじんまりしているが、限られたスペースであり恐らく電動式であろうから注目すべき点はいろいろあるかも知れない。どうやら上部に突き出した鉄塔の緩慢ながらダイナミックの動きと、カラクリ人形の妙技?との組み合わせがミソであろう。
バイオラングの一画で1週間ほど前には気がつかなかったが、何か場違いな雰囲気をかもし出していた。しかしお彼岸も近づいて本来ならば秋風も感じる時期であるから、この演出は的を得ていると思う。この絵では不鮮明であるが、遠方には万国旗の列が垣間見え人工的な万博と自然の対比も現れている。ここではこの絵のほかに稲束の陳列と柿の絵も描いた。
パキスタンパビリオンでは雄大な山々や氷河の写真がメインで、多くの人は高さ数10cmのこの土偶に目を留めることは無かったのではないかと思う。葉書絵のモチーフとしても単純であるが、描いているうちに顔の表情の素朴さが気に入ってこのようなタイトルになった次第である。