「桜終わり鮮やかな新緑へ」 (2003.6.10掲載)

気象庁によりますと関東以西は今日6月10日に梅雨入りしたもようで、周りの景色は初夏のたたずまいを感じさせる時期になりました。このページには4月上旬から1ヶ月余に描いたものを掲載しましたが、桜から始まって5月初旬のこいのぼり、田植え更には「母の日」にちなんだモチーフまでバラエテイーにとんだ作品を紹介できました。5月中旬には父が92歳で他界しましたが天寿全とうに相応しい生涯でしたので、今頃は一昨年暮85歳で他界した母と黄泉の世界を散策でもしているだろうなどと考えながらこのページを編集しました。

「桜・橋・人・寺尾にて」:(2003.4.6)

岐阜県武芸川町にある寺尾千本桜の満開を描きました。この場所へは数回来ていますが桜開花には早すぎたり遅すぎたりで、今年やっと満開をエンジョイ出来ました。小川に沿て植えられた大小の数えきれないほどの桜並木は周囲の山々の緑をバックに鮮やかな薄桃色の花を見せております。
「桜と堰・寺尾にて」:(2003.4.6)

上の絵の近くで描いたものです。桜並木の下に設けられた堰からは、濁りのない水が桜の静けさとは対照的に音を立てて流れています。この堰も川幅数mにかかるもので、花がなければ目立たないと思われます。また堰の両側の黒色はコンクリート部分が日陰になっているためです。寺尾の桜の開花はどちらかと言えば東海地方では遅い方であるため、今年最後の花を満喫しようとする人たちの車が、丁度午前中でもあり桜並木から何100mも離れた場所に駐車しているほか、沿道も1〜2kmの渋滞という有様でした。

「赤穂城跡入口」:(2003.4.17)

仕事で兵庫県相生市に出張したついでに赤穂市まで足を伸ばし、忠臣蔵の舞台となった赤穂城跡などを訪ねました。もちろん初めての参観ですが、市内のあちこちでは赤穂義士にまつわるドラマを垣間見ることが出来ました。赤穂城は天保2年(1645年)に築城されましたが明治初期に建物が全て取り壊され、昭和30年に大手門(この絵の奥)と隅櫓(手前)が復元されています。また後方の林の奥に関西電力の火力発電所の煙突が見え不思議な取り合わせとの印象を受けました。

「大石神社」:(2003.4.17)

ここには赤穂城城郭に建立され、討ち入りに参加した四十七士などが祀られています。いわゆる鎮守の森は無く神殿もさほど大きくは無いですが、神社の正面には四十七士の等身大の石像がそれぞれ威厳を示して並んでおり、赤穂浪士一色のイメージを十分満喫できます。

「花岳寺」:(2003.4.17)

このお寺は浅野家など歴代藩主の菩提寺で、赤穂城跡から数100mはなれた住宅地の一角に建立されています。あまり目立たない存在ですが歴史の重みを感じさせるものです。境内には四十七士の墓や木像が陳列された建物もあるようですが、残念ながら時間が無くて拝観できませんでした。
「水上に泳ぐ」:(2003.4.27)

美濃市の最北部で見かけた、長良川を横断して架けられたこいのぼりでおそらく50匹以上はあると思われますが、水面から数mのところで風が弱くやや垂れ下がった感じです。今回のページではこいのぼりをモチーフの一つにしたいと考えており、この場所は昨年の今頃にも通りがかって見かけた記憶があったので、丁度私の計画が当たりました。
「ヤマフジ花を競う」:(2003.5.1)

ヤマフジの花は茎を中心に逆三角形に垂れ下がった房ですが、この絵では個々の花にポイントを置いてみました。一つ一つの花は直径1cmほどですがそれぞれは丁度白い貝殻を想像させ、これが不規則に並んでいる感じでユニークな存在を示していると思います。
「JRツインタワーに向かって泳ぐ」:(2003.5.2)

名古屋駅ビルの地上に近い部分から高層部にワイヤーを張ったこいのぼりです。ワイヤーは2本でそれぞれに100匹ほどのこいがつけられており、ビル風を受けて丁度タワーに向かって泳いでいると言う感じで、なかなか勇壮な姿です。しかし風物詩としての人気とかける手間のバランスは興味深々です。私はこれとほぼ同じ絵を丁度2年前の5月2日に描きこのページで紹介しています。
「オアシス21よりテレビ塔を望む」:(2003.5.2)

ここは名古屋市の中心・栄町に一昨年暮に完成した小公園とアーケードです。地下鉄や名鉄の駅に隣接してショッピング街からバスターミナルまでありますが、圧巻は長辺約100m・短辺約50mの楕円形の空中池で、周囲は散歩道になっています。オアシスといってもまだ完成後1年半程度であるため緑が少ないのですが、芝生やベンチなどが整備されているのでサラリーマンの小休憩や家族連れに利用されているようです。この絵は北西方向にあるテレビ塔をバックに描きましたが夕方5時過ぎのため夕焼けが始まっていました。この日はここの東方向にあるNHK放送センターをバックにした絵も描きました。私にとっては新しいモチーフが発見できそうでこれからが楽しみです。
「モミジの可愛い子供たち」:(2003.5.5)

迫間不動の駐車場の周りには桜のほかモミジもかなり植えられています。モミジには細い軸で小枝につながれた種子が羽を広げた虫のように可愛い形を見せています。羽状の種子はいずれ風に乗って遠くまでとび、新しい芽を出すものと思われます。丁度こどもの日のモチーフになりました。
「タンポポに蜜蜂」:(2003.5.5)

散歩の途中で見かけた光景です。蜂がタンポポの花に頭を突っ込んで盛んに蜜を吸っている様子で、近よっても逃げようとしません。
「田植えする農婦たち」:(2003.5.5)

ゴールデンウィークは農家の人々にとっては最も忙しい時期です。ここでは夫婦と思われる人達が苗の補植を行っている様子です。現在の田植えは殆ど機械化されていますが、どうしても植え残しなどがあるのでこのような作業も必要でしょう。最近の稲作は米の品種改良のほか栽培期間も短縮化されるなど、私の子供の頃とは全く様変わりです。
「紅ドウダン満開」:(2003.5.5)

岐阜県武儀町の道の駅で900円で買った鉢植えで、樹高は約50cmです。自宅には相当年季の入った白ドウダンしかないので、10年ほど前ピンクのヨウラクつつじを買って庭に植えて枯らしてしまい、昨年秋にもピンクのドウダンを買いましたがこれも枯れてしまいました。今回やっと希望の花にありつけましたが、これはかなり丈夫そうです。この絵は枝のほんの一部を描いたものですが、花の形といい色といい可愛くて見飽きません。尤も今では花は無く葉の緑が濃くなった鉢植えしか見られませんが。

「「母の日」に・奈美子さんより」:(2003.5.11)

東京に住んでいる長男のお嫁さんが妻に贈ってくれたものです。花は新しい技法による原型をとどめた本物のバラです。以前に製作風景をテレビで見ましたが、そうとう手間と時間がかかっているようなので高価だと思います。台所の扉にかけて時々見ていますが、全く枯れることが無いので長い間楽しそうです。
「満開の「母の日」プレゼント・良治・久美子さんより」:(2003.5.17)

こちらは名古屋に住んでいる二男とお嫁さんが送ってくれたものです。花はバラとカーネーションで、贈ってもらった11日にはまだ咲いた花が少なかったので、開花が進んだところで描きました。私たちには上の息子夫婦に娘2人下の息子夫婦に男1人の子供がおり、孫たちを見る機会は二男が時々来てくれるものの、長男の方はめったに無い代わりに時折送ってくれる写真を見るのが楽しみです。