「西日本、戻り梅雨がやっと明けた?」 (2003.8.20掲載)

東海地方で7月20日、関東地方では8月4・5日頃にあけた梅雨が再び活発になり、西日本ではやっと夏らしい気候になるようですが、関東・甲信越地方は梅雨明け取り消しも取りざたされているとか。8月上旬に襲来して全国を総なめした台風10号の影響や異常低温などで、今年は米の収穫を危ぶむ農家をはじめ暑い夏が必要な人達にとっては、切実な気持ちで秋を迎えることになりそうです。世界的にも異常気象でヨーロッパでは日本とは逆に、フランスで熱中症による数1000人の死者を含む高温被害に悩まされているとのことです。このようなわけで私の作品も暑さをモチーフにしたものは殆どありません。
なお東京の宿舎が7月下旬に目黒区から新宿区の飯田橋近くに変わったので、今後新しいモチーフを神楽坂や神田川沿いに求めることができそうで楽しみです。

「輸入ブランド店マスコット」:(2003.7.11)

東京中央区東日本橋の商店街で見かけました。等身大でズングリムックリしたプラスチック製の人形のようです。この絵では忠実に出せなかったですが、実物の顔はとても可愛く目もパッチリしています。また肩から吊り下げた商品リストにもなかなかの愛嬌が感じられました。
「初夏の鉢」:(2003.7.13)

いつもお参りするお不動さんの境内にあったものです。赤い実は観賞用トウガラシ、黄色い花はデイジーのようです。最近は花の種類が非常に多くなり、描いたつど図鑑などで調べますがなかなか正確な名前が見つかりません。今年は気温があまり上昇せず雨も多いので花などへの水遣りにはあまり神経を使わなくてもよいです。

「コップのオニユリ」:(2003.7.19)

自宅庭に咲いたオニユリが、強い雨に打たれて茎の途中で折れ地面に落ちていたので、取り込んで描きました。ユリをこのように接近して描いたのは初めてですが、花びらに不規則に散在する黒点はこの花の赤色にアクセントを付けているようです。コップに差してから1週間ほどは開花が続き、気温が低かったせいかもしれませんが寿命が割合長いことが分かりました。またオニユリには葉の付け根に紫褐色の芽(むかご[珠芽]と言う)が付くのが特徴のようです。

「夏を彩る」:(2003.7.20)

ほおずきは夏の代表的な風物の一つで、今では畑や土手でも見かけるほどに広がっていますが、私が描いたのは恐らく初めてです。袋の朱色と葉の緑が対照的であるためお互いの色が鮮明に映ります。子供の頃、袋の中にある丸い実を取って中から種子を苦労して取り出し、口に入れて鳴らした記憶が今でも蘇ってきます。
「セントラルパーク噴水を見る」:(2003.7.24)

久しぶりに名古屋栄のセントラルパークで描きました。隣接した場所にオアシス21が完成してから、周囲の建物や商店街の照明には以前より心なしかしゃれた雰囲気が漂っている上、こじんまりした小川?の流れを見ながら仕事の疲れを癒すには適切な場所といえます。ただあちこちにホームレスの住居らしき青いシートを被ったダンボールなども散在するなど、この小公園の佇まいは昔とあまり変わっていないようです。
「希望の泉と中日ビル」:(2003.7.24)

セントラルパークの南端にある「希望の泉」を、中日ビルを背景に描いてみました。この日は本当の夏の陽気とは言えず、この噴水に集まる人影もまばらでした。例年の盛夏ならば涼を求めて水遊びに興じる子供たちの姿も見られたかも知れません。深緑の街路樹の向こうにはご当地に関わりの深い中日ビルが特徴のある姿を見せています。
「熟成にぼし(かたくちいわし)」:(2003.7.26)

私が属している彩水会の今年の作品展(彩水会展)には、何人かの方が魚をモチーフにした作品を出しておられます。この中でいわしの干物がそれぞれリアルに描かれているので、私もこれらに触覚されてトライしました。ここに描いた魚は本来出汁(だし)用のにぼしですが、私は健康維持のためにこれを朝食時そのまま食べています。今回は特にサイズの大きなものを取り上げて見ました。いわしの味もさることながら絵としてもまあまあ見られそうです。
「きちさんより・彩水会展祝花」:(2003.7.27)

「彩水会展」名古屋会場開催中に、時々私が利用しているスナックのママさんがこのようなお祝いをくれました。非常に立派な籠花なので受付のテーブルに置いたところ展示室入口付近の雰囲気が華やかになり、期間中ユリの香りが展示室全体に漂っていました。葉書絵はそれ自体小さいのであまり目立ちにくいですが、今回の出品は170点と盛り上がりが感じられここでの入館者も370人を超える盛況でした。
「グラジオラスの盛夏」:(2003.8.3)

自宅近くの畑で描いたものです。淡いピンク・黄色・赤がうまくバランスして植えてあります。しかもそれぞれの開花の順序はピンクが殆ど終わりに近づき、これより遅れて黄色と赤が同じ程度に咲いている感じです。この花は夏の花とされており今は至ると頃でみられますが、秋に球根を植えつけて春に咲かせても季節感が得られそうです。
「ザリガニ釣れますか」:(2003.8.3)

岩倉市が保有する「自然生態園」の夏は、特に週末になるとこのようなザリガニ釣りやセミ捕りなどででにぎわいます。私の絵でもここ何年か夏の風物詩のように取り上げているので珍しさはありませんが、今回は大人たちが真剣な面持ちで糸をたれている姿をモチーフにしました。描いている間に左側の男性が1匹吊り上げました。この場所は市の公認なので狭い池に多くの人が訪れるため、ザリガニが絶滅してまうのではないかと気になります。
「赤い箱のある風景」:(2003.8.3)

岩倉市内の目立たない光景です。中央の赤い消火ホース収納箱を小さいながら主題にして描いてみました。最近路地の佇まいに興味を持つようになり適当な場所を探していますがなかなか見つかりません。格好の良い木や目立つ花木などが入るようなスポットがほしいものです。
「青・青・青」:(2003.8.3)

岩倉市西部の下水処理場を遠望しました。畑のど真ん中の設備で最初は何か分からず、描いた後近くに来て初めて下水処理場であることを知りました。全てを青色にしたのは周囲の景観との調和を考えた結果でしょうが、それなりに効果が出ていると思います。空の青さとあいまって画面全体が青一色という感じです。最近は多くの地域で下水系統の整備に力を入れて居住環境は年々改善されており、あちこちことで道路が掘り起こされている光景を目にします。
「新宿区・若宮神社」:(2003.8.5)

この神社は私の新しい宿舎になった「神楽坂コート」の南側に隣接しています。あまり大きくは無いうえ周囲が東京理科大学などの大きなビル群に囲まれているので目立ちませんが、却って静かな雰囲気が感じられます。こじんまりとした境内での鳥居と社殿の調和も良い感じです。なおここの町名はお宮さんの名前にちなんで若宮町といいます。

「飯田橋界隈にて(1)」:(2003.8.5)

新しい宿舎の最寄り駅である「飯田橋」界隈は、商業地区の繁華街でありながらこのような小さなプロムナード?もあります。この絵にはありませんが、右側に地下鉄に直結する大きな下駄箱式マンションがあります。この時刻は昼間であるためここを通る人はまばらですが朝夕は通勤客が左隣の大通りを避けて利用するものと思われます。
「浜町公園のハマナス」:(2003.8.8)

浜町公園で描いた作品は相当数になり、最近ではモチーフ探しに苦労している昨今です。久しぶりに見かけた光景を絵にして見ました。ハマナスは本来北海道など北国の植物ですが、東京では隅田川堤防をはじめあちこちに多く植えられています。品種改良などで暖かい地域にも順応できるようにしたものと思われますが、花は同じ科に属する種々のバラと異なってあまり感動を与えるものではないようです。