瞬く間に4ヶ月が・・・(2008.3.10 掲載)

昨年11月にこのページを更新してから晩秋・冬を経て4ヶ月が過ぎました。この間実際に描いた葉書絵は1911月の紅葉から201月の冬景色までの16点です。季節の変化と足掛け2年という時空の経過に着目すると、そこそこの長さが感じられるものの過ぎてみると短かったというのが実感で、作品はは確実に私自身の記録として役立っています。今回は4ヶ月間に描いた葉書絵16点のうちの10点と水彩画6点をご紹介します。また「シクラメン」は3色の花を小椋佳さんの歌詞をモチーフに描きました。
河口湖畔の紅葉」:(2007.11.17)

8月に地デジのテレビなどを買った家電ショップでの抽選が当たり、山梨県方面の日帰りバスツアーを楽しむことが出来ました。行き先は河口湖周辺と甲府南部で紅葉見物とグルメ中心です。紅葉は最盛期で焼けるような色彩の中を、週末の穏やかな天候も幸いして多くの見物客が散策していました。私にとっては久しぶりの「紅葉狩り」になりました。河口湖畔では紅葉をモチーフに2点描きましたが、いずれも特徴のない作品になってしまったのは残念です。

レストラン「シルバンズ」 」:(2007.11.17)

山梨県日帰りツアーで昼食をとったレストランの正面です。建物には異国情緒が漂っており、周囲の林の中で落ち着いた佇まいも見せていました。ここは地ビールが目玉で、飲んでみたら非常においしかったのでグラスのお代わりまでしてバイキング料理に舌鼓を打つことが出来ました。

横浜中華街・善隣門」:(2007.11.20)

高校時代クラスメートの女性4人とともに、横浜に在住の同窓生(女性)に会うために日帰りの旅行をしました。時間が短かったので見物したのは中華街と山下公園のみですが、皆さんには大変喜んでもらえました。この絵はこの日に描いた唯一の作品です。非常に複雑な建物で模様にも中国独特の様式が取り入れられているためあまりすっきりした作品になりませんでした。

JR小梅線・JR鉄道最高地点」:(2007.11.25)

地元ボランティアグループ「イキイキライフの会」の恒例のバスツアーに参加し3枚描きました。この絵は千曲川の上流に沿って走る高原鉄道のJRの車両から撮った写真を模写したものですが、ここはJR小梅線の清里〜野辺山間にある標高1,375mの「JR鉄道最高地点」です。また野辺山駅は標高1,345mの「JR線最高駅」となっているそうです。出発前には相当の寒さを覚悟していましたが、予想外の暖かさに驚きました。

萌木の村にて」:(2007.11.25)

萌木の村は八ヶ岳高原清里の一画に位置する観光施設群です。この絵にある建物は「ホールオブホールズ」といい、中には海外製を含む数多くの古いオルゴールや日本の伝統的な食器などが収納・展示されています。オルゴールの演奏を聞かせてもらいましたが、開孔された特大の円盤からバイオリンを弾く複雑な装置などまで、音色を含めてそのすばらしさに感動しました。

中央線南木曽駅」:(2008.1.20)

大学時代の同窓会を4月下旬に開催することになり、私は幹事の1人として準備を兼ねて会場の下見に出かけました。南木曽駅(なぎそえき)は中央線のあまり大きくない駅ですが、長野県南木曾町にある木曽路の玄関口となっています。駅舎はこのようにすっきりしており、列車利用の観光客にとっても印象に残る建物だと思いました。ただ幹線道路からかなり引っ込んでいるので、マイカー旅行者には縁がないかもしれません。
ホテル 富貴の森」:(2008.1.20)

このホテルは4月下旬に行う同窓会の会場です。客室は10室あまりと小規模でホテルというより洋風旅館といったほうが良いかも。場所的には山里にあって自然との調和が特徴のようです。また支配人さんによると料理のおいしさには定評があるとか。1月下旬はこのように周囲の景色は目立たないが、春になれば花桃や少し足を伸ばしてミツバツツジを観賞するなど心を癒すには適していると思います。

妻籠宿にて:(2008.1.20)

同窓会後のイベントとして木曽路散策を計画しました。妻籠宿は慶長61601)年に江戸幕府が定めた中仙道の宿駅の一つで、明治以降に衰退してしまったものを、昭和43年の保存事業により歴史的町並みとして蘇らせ、現在は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されているそうです。この絵のモチーフは妻籠宿のガイドブックに掲載されているはずです。ただこの頃は真冬のため雪こそないものの樹木は落葉していて殺風景ではありました。

馬籠宿・藤村記念館」:(2008.1.20)

馬籠宿は長野県の木曽と岐阜県の美濃との境界に置かれた宿でした。この界隈は島崎藤村の「夜明け前」の舞台となっているなど妻籠宿より知名度が高い地区です。藤村記念館は島崎藤村の生家・馬籠本陣島崎家の建っていた場所に建造され、記念文庫・隠居所などで構成されているほか中には「夜明け前」の原稿などが展示されているそうです。

傘掛けて・・・・」:(2008.2.25)

東京に出張した際、地下鉄に通じる階段の踊り場で目にした光景?です。接近して描くことが難しかったのでカメラに収めて帰宅後仕上げました。ビニール傘を階段の手すりに掛け、暖かそうなキルティングジャンバーに包まれて眠り込んでいる姿からは滑稽さは見られません。考えた末このような俳句もどきのコメントを入れてみました。この絵を2008年度彩水会展に出品することにしています。


     水 彩 画 
シクラメン」(1号)(2007.11)

シクラメンは私の最もお気に入りの一つです。以前にもこのページで紹介しているので、今回は小椋佳さんの歌詞をモチーフに描き一つの枠にアレンジしました。それぞれの花をいずれも20センチ四方の画用紙に描き、歌詞に合わせて並べたところ面白い構成になりました。さらにユニークさを出すために「シクラメンのかほり」の曲をBGMとして入ました(一部のPCでは再生できない場合があります)。

富有柿(4号)(2007.11)

水彩画教室で先生のご指導を得ながら描きました。柿自体がシンプルであるためレイアウト全体の構成と色付けに気配りが必要でした。また思い切って柿の数を増やせばもっと活気のある作品になったかも。何とか仕上げましたが先生のコメントはあまり無かったです。

「白かぶら」(4号)(2007.12)

これも水彩画教室での作品です。スーパーで買うとき葉のつき具合まで考えなかったので、肝心の葉が少ない作品にせざるを得ませんでした。そこで先生のコメントに従い葉の色づけに気配りしてアクセントをつけて目立たせたしだいです。
「ワイングラスとレモン」(4号)(2008.1)

水彩画教室での指定課題に挑戦しました。肝心のグラスは友人からもらったものですが、脚の部分が凹凸で構成されるなど複雑な形状をしています。描き終わってみると脚の部分はそこそこ格好がついたものの、先生からはレモンの出来は非常に良いが台の部分に丸みがほしかったとのコメントを頂戴しました。
「バナナ」(4号)(2008.2)

自習で描いたものです。バナナの絵は一般に生をそのまま表したものが多いので、1本は皮をむいたものにしてみました。モチーフとしては面白くなりましたが、全体に立体感が乏しいとの先生のコメントでした。
「パンジー」(4号)(2008.2)

先生の指導を受けて描きました。パンジーは最近種類が非常に多くなりましたが、主流はこのような班が入ったものです。よく観察すると上の花びらの斑点が目に、また下の斑点はヒゲに似ているので、私はパンジーの花を「人面花」と呼ぶことにしています。描いていて楽しくなるモチーフだと実感しました。