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「見れば見るほどスパイラル」:(2008.5.1)
ゴールデンウイークのさなか、友人との待ち合わせのひと時を名古屋市内笹島交差点で描いたものです。この建物は「モード学園スパイラルタワーズ」といい、2008年3月26日完成した地上170mの36階建てビルで大きくねじれた形状は衆目を集めています。大変奇抜で複雑な形状のため、描く者にとっては根気が要求されます。描いている途中、赤信号で止まったタクシーの運転手さんがドアのガラスを下ろして覗き込み、感動してくれました。
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「談山神社・十三重の塔」 」:(2008.5.19)
久しぶりに奈良を訪ねたくなり、友人を誘って新緑の明日香を散策しました。この神社へは10数年前の秋に訪れて多くの観光客とともに紅葉を楽しんだ記憶がありますが、今回は訪れている参拝客が少ないので落ち着いた雰囲気に浸ることが出来、新緑の中にくっきりと映えた朱色の、芸術作品ともいえる十三重の塔に改めて感興を覚えました。この姿を現地で短時間に描きあげるのは難しいので、写真から転写しました。
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「奈良・当麻にて」:(2008.5.19)
明日香散策のあと、車を西北に駆って二上山に向かいました。二上山に登るべく当麻寺周辺に設置された長い石段をてっぺんまで登りましたが、山はまだ遠方にしか見えず登山を断念しました。この山へも10数年前に登っていますが本来の登山ルートを利用したので2時間程度で登頂できた記憶があります。地元の喫茶店に立ち寄って、この石段から二上山へはいけないことを知りました。結局葉書絵のモチーフとしては役立ちました。
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「梅雨の丸山ダム」:(2008.6.22)
岐阜県八百津町のこのダムは私には大変なじみのあるところです。この日は高校時代の同窓会に向かう途中で立ち寄りましたが、前日からの大雨でダムから大量の水が放流されていました。この絵からは想像できませんが落水による音響が付近の山々にこだましていて、普段は静止した情景としか写らないダムの存在をあらためてを実感しました。
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「養老の滝」:(2008.7.17)
梅雨が明けたひと時にドライブを楽しみました。養老の滝もずいぶん久しぶりです。以前にも描いたものですが、滝の姿には時の変化を感じさせない落ち着いた気分にさせてくれます。しかし今回は中年の外国男性がガイドの説明に聞き入っている姿もあり、過去に目にしなかった光景でした。
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「阿寺七滝・最下段の滝」:(2008.8.5)
友人とドライブして描きました。愛知県新城市の阿寺川では流れ落ちる水が礫岩の断層崖を落下しています。この滝は国の指定文化財で日本の滝百選に選ばれているそうで、全長64mが7つの階段状を成し滝壷に落ちる姿は美しく見る人の目を奪います。この絵は最下段(七段目)で滝壷に落ちている状態を描きました。上から2番目の滝には甌穴がありその景観もすばらしいので描きましたが、イマイチの作品になりました。 |
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「阿寺七滝の子抱き岩 」:(2008.8.5)
岩の中から直径数cm前後を中心に大小のまん丸の石が顔を出している様子を描きました。絵では表現できませんが、間近に見て自然の営みの不思議さを実感しました。「子抱き岩」の名前は、「若い嫁さんが長い間子供が出来ないことで姑にいびられ、この滝に祈願して子宝に恵まれてお礼参りしているところを、姑に滝壷に突き落とされて返らぬ人となった。若い親子の憎みが滝の石に残り七滝を形成している母岩は子抱石(学名礫岩)になったといわれている。」だそうで、今でも子供に恵まれない夫婦達がこの子抱石を持ち帰り、お祀りすると子供が授かるといわれお参りする人が絶えないとのことです。 |
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「鳳来寺本殿」:(2008.8.5)
阿寺七滝を見たついでにお参りしてきました。小雨が止んで緑豊かな森林の中に建立されているお堂はあまり大きくないものの威風堂々の構えを見せていました。参拝客はほとんど見えず、鳥の鳴き声が心を和ませてくれました。以前鳳来寺にお参りしたのは恐らく30年近く前かと思いますが、その頃はドライブウエーが無く山道を登りました。便利になったものです。
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「合掌造り民家園にて」:(2008.8.25)
白川郷へは一度も行ったことが無かったですが、まだ2ヶ月弱前に月東海北陸自動車道の飛騨トンネルが完成したことも動機になって友人と出かけました。この日は道中の雨が上がって気分爽快な一日で、合掌造り民家園を中心に白川郷一帯を楽しむことが出来ました。この絵は民家園内の一画を描いたものですが、どこへいっても合掌造りが散在し、日本にある「世界遺産」の素晴らしさを実感しました。この絵を描いた近くでは合掌造りの屋根の葺き替え工事を見ることが出来ました。
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「白川郷・明善寺郷土館」:(2008.8.25)
ここは真宗大谷派の寺院の本堂です。 今まで写真でしか知らなかった建物を身近に見て、その堂々とした姿には圧倒されました。本堂、庫裏、鐘楼のすべてが合掌造りのままであるのも他に類を見ないそうです。庫裏の最上階には農具や木工家具などこの地方で古くから使われていた多くの器材にも興味をそそられます。またこの階からは白川郷の大半の景色をパノラマ状に見ることができ、この日の天候にも恵まれて気分良いひと時を楽しむことができました。 |
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「白川郷・荻町にて」:(2008.8.25)
この絵は明善寺郷土館最上階から見える二棟を描いたものです。それぞれの建物は屋根の形状こそ同じに見えるものの、それぞれの建物の表情はそこで生活していた人たちの生き様を映し出しているような気がしました。 時間をかけてしっかり観察すれば新たな発見があるかも知れません。手前の松がアクセントになって面白い絵になりました。
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