「秋深し・・・」(1998.12.15更新)

今年も余すところ半月ばかりとなりました。今はもう冬に入っていますが、この秋は妻が紅葉を求めてあちこちに熱心に出かけましたので、これに付き合いながらかなり描くことが出来ました。そこで今回は今年の締めくくりとして、11月中に描いた紅葉を中心としたものをご紹介するほか、あちこちで目に入った光景をエピソード風にまとめてみました。。

皇居東御苑・二の丸庭園:(1998.11.4)

皇居東御苑のものは前回のこのページでも1枚乗せましたが、この絵も東御苑の中を散歩して描いたものです。二の丸庭園は自然の風景を余り手を加えずに残しているのが特徴ですが、この部分はきれいに整理された典型的な和風庭園です。私が池の近くの芝生に入ってこの絵を描いていたところ、パトロールの男性に芝生からでるように注意を受けました。ほかの場所でこのように規制を無視して立ち入っても注意を受けたことはなかったので、さすが?ここは厳しいなと実感した次第です。
皇居東御苑・本丸跡:(1998.11.4)

本丸跡は東御苑でかなり広いのですが、大半は芝生です。この部分は潅木と桜やドウダンつつじなどの落葉樹が植えてあります。ドウダンつつじはほとんど紅葉しているのにそばの桜が小さな花をたくさん付けていました。今年の秋は途中で小春日和が続いたため、あちこちでこのように狂い咲きの桜を見ることができました。
若き大道芸人:(1998.11.7)

地元岩倉市の秋の市民祭り「ふれ愛まつり」での光景です。これは若い男性が円筒の上の板に乗って小さなたいまつでお手玉をしていところです。まだ経験が浅そうでちょっと危なっかしかったっものの、ほかの芸では余裕もあり観客とのやりとりでなど結構楽しめました。最近大道芸人をよく見かけますが、このように青年がリスキーな芸に挑戦するのは珍しいと思います。
岩倉ふれ愛まつりにて:(1998.11.7)

この日は天候にめぐまれ、暖かかったこともあってかなりの人出でした。テントの下はこのように家族連れが食べたり飲んだりし、不景気を忘れたひとときであったかも知れません。描いていると何人かは覗き込み適当なお世辞?を言って去っていきます。葉書絵を描いている自分はここでは多少場違いな感じでしょうが、本人は悦に入っているのです。
風船トウワタ?:(1998.11.7)

自宅近くの畑に毎年咲いています。初めて描いたのですがたまたまこの畑の持ち主が来られたので、名前を尋ねたところこのように教えて下さいました。ちょっと信用が出来なかったので「?」をつけたのですが、後日書店で図鑑を開いてみた処正しかったです。図鑑によればこの花は日本以外に中南米あたりにもあるようですが、このかいわいでは見かけることが少なく、ことによったら海外からの移入植物かも知れませんね。
岐阜・谷汲村・華厳寺:(1998.11.8)

この寺院は延暦13年(798年)の創建とされ、天台宗の由緒あるお寺で西国三十三ヵ所満願霊場としても知られているとのことです。中には十一面観音像などの重要文化財が安置されているそうで、お寺の構えも立派です。この絵を描いたときはまだ紅葉に少し早かったものの、観光客は相当なものでした。次の機会にはぜひ内部も拝観したいものです。
岐阜・谷汲おどり:(1998.11.8)

この「谷汲おどり」は地元谷汲村の紅葉祭りのイベントとして観光客に紹介したものです。十数人の男性が多色の大きな飾りを背負って太鼓をたたきながら踊るというもので、かなりの歴史をもっているようです。ちょうど名古屋の東海ラジオが有名な歌手の歌の上演を生放送でやっており、地元の人たちもかなり集まってきていたようです。
江戸東京博物館・両国国技館:(1998.11.9)

この二つの施設はJR総武線両国駅から10分ばかりの所にあります。この日は月曜日で博物館は休み、国技館も大相撲がこの時期ちょうど九州場所のため閉館で、両館の内外では何かの工事が行われているだけで行き交う人もまばらでした。ここも紅葉にはまだ一息ある感じです。
隅田川橋梁:(1998.11.9)

隅田川にかかる総武線鉄橋で長さが1708m あり,昭和7年(1932年)に完成したものだそうです。我が国初のランガー桁鉄橋というのだそうで素人の私にはわかりませんが、どうやら橋桁を上部のアーチから吊っているもののようです。総武線の列車数が多く、この絵を描いている間に何本かが通過しました。
岐阜県・明宝村の秋:(1998.11.23)

岐阜県の明宝村は「村おこし」が功を奏して現在は多くの観光客などが入ってきます。今は紅葉がこのようにきれいですが、夏は若者を集めて有名なミュージシャンによるバンド合戦やカヌー、冬はスキーなど1年中多くの人が訪れるようです。とくに東海北陸自動車道の完成によってこの地域は大きく変貌しています。
明宝村・「せせらぎの池」:(1998.11.23)

「村おこし」による地域整備はかなり進んでおり、このような小さいながら公園があちこちにしつらえられています。「せせらぎ」は郡上八幡から高山への観光ルート「せせらぎ街道」から採ったもののようですが、この池のそばには長良川があり都会の喧騒から逃れて自分を見詰め直す?には絶好の場所です。私は今年この名宝村へ何度か訪れましたが、何時来ても飽きないところです。
八幡町・愛宕公園:(1998.11.23)

郡上八幡といえばまず盆踊り、2と3がなくて4に八幡城くらいでしょうか。しかしここにこのような公園があることを初めて知りました。この絵はほんの一部を描いたものですが公園はかなり広く、園内に鳥類を飼育している鳥屋もあって家族づれには人気がありそうです。この絵のようにバックの緑に真紅の紅葉が印象に残っていますが、ほかの所では狂い咲きと思われる桜の木もあり、入園者の関心を引いていました。