「梅雨明けを待つ」(1998.7.15掲載)


今年の梅雨は6月上旬に九州南部から始まって1ヶ月以上過ぎましたが6月中は雨が、また7月は初旬に晴天が多かったものの中旬は全国的に雨が降ったり止んだりの状態で現時点で梅雨はまだ明けていません。そこでとりあえず6月に描いた29枚の中からおもに梅雨の間の作品をご紹介します。また職場の慰安旅行で6月22・23日の2日間城崎・天橋立方面を訪ねましたので、メモリアルな作品として掲載します。

浜離宮庭園・中島の御茶屋:(1998.6.2)

この庭園の正式な名称は浜離宮恩賜庭園で、代表的な江戸時代の大名庭園です。この御茶屋は庭園の南部に位置する潮入の池にあり、接続されているお伝い橋を含む遠景は趣があります。御茶屋では有料で抹茶がごちそうになれますがこの時は誰も見かけませんでした。
くつろぎ:(1998.6.7

春日井市都市緑化植物園の中心部にあるフラワー展示館の内部でのスナップです。後部をつたであしらったベンチにはこのようなカップルのほか、老人とお孫さんの組などがかわるがわるかけていました。この植物園は緑の少ない3月下旬に行った時とはすっかり変わって見るものには事欠きませんでした。
栄・ロサンゼルス広場より:(1998.6.15)

名古屋市の中心部・栄にあるセントラルパーク内部の一風景です。名古屋テレビ塔を北から見たものです。梅雨の晴れ間で緑が映え、たまたま掃除を終ったロサンゼルス広場の噴水もこれにがよく調和していました。
8715image/8720yokohama 横浜マリンタワー:(1998.6.16)

横浜・山下公園から見たものです。この日は晴天でしたが風がとても強くて描きづらかったです。ウイークデイによくこれだけ人がいると思うほど、山下公園には若者を中心とした大勢の人達がベンチや芝生で語ったり海を眺めたりしていました。ここでは「氷川丸」の絵も描きました。
横浜中華街・関帝廟:(1998.6.16)

この建物の詳細は不勉強ですが、中華街の人々の鎮守です。中国古来の極彩色が中華街の一画で一段と眼をひきます。このため絵にするには却ってまとめ難い建物だと感じました。
初夏を彩る:(1998.6.20)

アジサイとノウゼンカヅラは梅雨から夏にかけての代表的な花です。以前この二つを別々に描いていますが、今回は組み合わせてみました。私の庭でのありふれた姿です。
熱田神宮・巻藁献灯:(1998.6.20)

名古屋・熱田神宮のお祭りは「しょうぶ祭り」といって6月5日に開催されます。これは熱田神宮東門前に飾られた「巻藁」の献灯で、ローソクを入れたたくさんのちょうちんが暗い森の中で豪華に映り、献灯やぐらの中で演奏される太鼓は祭りの華やかさを一段と盛り上げていました。この絵は当日ビデオ撮影したものを後日描いたものです。
但馬・玄武洞:(1998.6.22)

兵庫県・豊岡市にある国の天然記念物で、玄武岩で構成された二つの洞窟です。大きな壁面は五角形から八角形の細長い岩が縦横に並んで、見事な模様を描いています。職場の慰安旅行で描いたものですが、この様な題材に巡り合えたことは実に感激でした。。
天橋立:(1998.6.22)

天橋立は4回目の観光ですが、過去3回が対岸の展望台からの眺めであったのに対し、今回初めてこの笠松公園から見ることになりました。絵葉書では断然この方角のものが多いようですが、向こうからの眺めでは松林の陸続きに接する(この絵では松林の左側にあたる)たくさんの三角形の砂浜群が幾何学的に配置され、より印象的だと思っています。
天橋立・籠神社:(1998.6.22

天橋立・笠松公園のふもとにあるお宮さんです。境内入り口の看板に「元伊勢丹後一宮」と書いてあました。本殿正面の藁で作ったこの巨大な輪を、祈願し乍ら何度かくぐると願い事が叶うしくみのようで、小雨の中を数人の参拝客がくぐっていました。
ランの館:(1998.6.26)

名古屋市中央部・矢場町交差点東南に今春完成したばかりの施設です。入場料700円もさることながら、私はこの絵を描くだけが目的でしたので入り口からこの様な光景だけを楽しませてもらいました。建物内部から小庭園などにかけて多種類で数多くのランが展示されているようで、まだ開館間もなくでもあり中年ご夫婦などかなりの入場者を眼にしました。
関ヶ原古戦場跡にて:(1998.6.28)

関ヶ原古戦場決戦地の一つです。ここには他にもこの様な史跡がありますが、今から400年ほど前に多くの武士が殺戮し合った場所も今はこの様な靜かなたたずまいを見せ、松尾芭蕉の「夏草や兵どもの夢の跡」を彷彿させます。私が描いた時は小雨が降ったりやんだりで、背景の山々は霧が立ち込めて墨絵のようでした。