「真夏がやっと来た」(1998.8.5掲載)

今年の梅雨は7月末にやっと明けました。、梅雨明けより夏休みの方が早く来たという感じです。今ごろのページではタイトルを夏の風物詩とでもしたいところですが、今回は暑さの到来がこのように遅かったので真夏の風景に先立って7月中に描いたものを色々取り揃えて見ました。特に愛知県一宮市の七夕まつりが圧巻であったので加えてあります。

奥長良・釜ヶ滝:(1998.7.4)

岐阜県の奥美濃地方へは私の自宅から2時間足らずで行けますまた四季折々の景色が楽しめるうえ、シーズンオフには車も少ないので何度も出かけています。この滝は郡上郡美並村の長良川の支流にあり、ダイナミックな三連の滝の一番下にあるものです。高さは50メーター程かと思いますが、豪快に流れ落ちる水の力によって作られた滝つぼがあたかも巨大な釜のように見えるところからこの名前がついています。
班入りサルビア:(1998.7.5)

サルビアは最近は何処ででもお目にかかれますが、この様な斑入りのものはまだ珍しい種類です。自宅前の遊園地の花壇にたくさん植えられています。この絵を描いたときは花の部分がまだ15センチ程度でしたが、現在ではその倍近くになっています。
むくげの花:(1998.7.11)

むくげの花も最近は種類が増えています。この絵は犬山市の小公園の生け垣で写生したものです。清楚な感じの花と葉の緑を対照させてみました。
東京・芝・増上寺:(1998.7.13)

このお寺は浄土宗の大本山で1939年に創建されたものです。その後徳川家康が徳川家の菩提寺として以来徳川家とともに栄え、現在もなお東京の名所として多くの参拝客などが訪れています。すぐ裏手には東京タワーがそびえ、南側の芝公園の一画にゴルフ場やボーリング場があって一種独特の景観を呈しています。
東京タワー:(1998.7.13)

昭和33年に建設された333メートルの電波塔で、都内のかなり遠方からも目に入ります。このように絵にしてみると東京のランドマークの代表としての貫禄?がうかがえます。私はまだ昇ったことが無いのですが、地上250メートルの特別展望台からの眺めはさぞ格別であろうと思います。
増上寺・千躰地蔵尊:(1998.7.13)

増上寺北側の境内に並んでいます。千体はどうかと思いますが高さ70〜80センチのお地蔵さんが数多く並んで立っており、かぶっている赤い毛糸の帽子と首に巻いた布切れは同じながら顔の表情はそれぞれ違っていて微笑ましく感じました。側に立てられた風車も涼しげに回っていました。
水遊び:(1998.7.19)

梅雨の間のどんよりした空の下で、真夏を待ちきれず裸になって水と戯れる子供たちの様子です。遊園地での光景ですがモデルがあちこち動き回るためまとめるのに苦労しました。
鮎釣り:(1998.7.20)

長良川上流での光景です。この川は鮎釣りのメッカでいたる所で釣り人が糸を垂れています。岩の間をしぶきをあげて流れる水の激しさと、無言で立ち尽くしている男性の姿が対照的でした。周囲を緑に囲まれたこのような大自然の中で夏のひとときを過ごすことが出来、心を洗われる気持ちでした。
釣れますか?:(1998.7.20)

上と同じ場所での情景です。こちらは糸を垂れる人と水面を見ながら何かを語りかけている人の表情を描いたつもりです。この日は「海の日」で夏休みの間の3連休でもあったため、奥美濃のこのあたりは家族連れで非常に賑わっていました。とくに東海北陸自動車道の開通によってますます増えているようです。
一宮・七夕まつり:(1998.7.25

7月24日に始まったこの祭りに初めてでかけました。一宮市はかって織物の街として栄えたところで、七夕まつりはその歴史を象徴するかのように盛大でした。夏休みの土曜日でもあり、商店街の垂れ下がった色とりどりの七夕飾りのアーケードは数え切れないほどの人で賑わっていました。
真清田神社・一宮七夕まつり(1):(1998.7.25)

この七夕まつりは全市をあげてのお祭りで、市の中心に位置するこの真清田(ますみだ)神社も色々な七夕飾りで覆われていました。神社の厳めしく古風な門と神社特有の提灯ではない七夕飾りの取り合わせがなんとも不思議にさえ感じられました。
真清田神社・一宮七夕まつり(2):(1998.7.25)

神社の境内がこのように七夕飾りで埋め尽くされて、あちこちで屋台が軒を連ねて大勢のひとたちが行き交い、スピーカーから放たれるまつり囃子の喧騒などは、このお宮さんの普段の静けさからは想像もつかない光景でした。