カ ナ ダ 寸 描

仕事の区切りを利用して妻とカナダを旅行しました。名古屋空港を8月7日(金)に発ち、7泊9日の日程で15日(土)に帰着しました。おもな観光地は東部のナイアガラの滝とその周辺・中西部のバンフに滞在してのカナディアンロッキーにある幾つかの国立公園などです。
カナダへの旅行は二人とも初めてで、旅行中全然雨に合わなかったのも幸いし、広大で美しい自然にすっかり魅了されて、今までの海外旅行のうち最も感動した旅行となりました。
この旅行中に描いた葉書絵の中から20枚をご覧頂くこととします。なおこの絵とあわせて撮影したビデオテープからピックアップした写真を、「カナダ紀行」として次回更新時(9月下旬頃)にご紹介する予定ですので、お楽しみに。


1 「カナダ東部地区とバンクーバー空港で」(1998.8.30掲載)

カナダでの第1歩はバンクーバー空港でした。ここで飛行機を乗り継いでトロントに1泊し、翌日ナイアガラに行きました。初めて見るナイアガラの滝には自然の脅威を実感し、またナイアガラ川をはさんだ対岸のアメリカ合衆国との位置的関係などにも興味を持って見ました。
バンクーバーでは絵を描くチャンスにめぐまれず、最終日の空港内の1枚だけです。

トロント大学キャンパスにて:(1998.8.8)

1827年に創立され学生数約43,000人、キャンパス数約170のカレッジに分かれたカナダ最大規模を誇る大学で、とくに医学では大きな功績を残しているそうです。私が描いたキャンパスはこのように教会風の建築物など立派な建物と広大な緑地がありました。あちこちを飛び回っているリスが印象的でした。
ナイアガラ・アメリカ滝 :(1998.8.9)

ナイアガラの滝は、エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川の中間点に位置しています。滝が形成されたのは約12,000年前と言われ、断層が侵食されて出来たものとのことです。この滝は高さ34m、幅が360mでカナダ滝の約半分、水量は毎秒約280tでアメリカ・カナダ両滝合計の約1割です。また向かって右側の幅の狭い部分は慎ましく見えることから「ブライダル・ベール・フォール」と呼ばれているそうです。
ナイアガラ・カナダ滝 :(1998.8.9)

滝の侵食速度は現在年間 3 sm程ですが、1950年の上流にダムと防波堤が造られる前までは1m強もあり、誕生した頃の滝は現在位置より11kmも下流にあったことになるそうです。カナダ滝の高さは57m、幅は670mで水量は毎秒約2000tです。またこの滝の形が馬蹄形であることから「ホースシュー・フォール」と呼ばれているそうです。滝を見る観光船「霧の乙女号」は滝壷の近くまで行きますので、下から見るとその迫力に圧倒されます。
ナイアガラ・カナダ滝 (滝口):(1998.8.9)

カナダ滝は頂部の「テーブル・ロック」と言われる巨大な岩石がせり出しており、このため川の水が滝になだれ落ちる瞬間が観察出来ます。この絵は見ているだけでも吸い込まれそうな滝の落ち口を描いたものです。
バンクーバー空港DFS前にて:(1998.8.14)

カナダ最後の場所となったバンクーバー空港の免税品店前です。私は余り多くもないみやげを税金の安いカルガリーで殆ど確保していたため、ここでは買い物客の観察で時間を過ごしたようなものです。あと1時間ばかりで名古屋への飛行機に乗る前のひとときです。