「バ ン フ に て」 (1998.8.30掲載)

この街には4日間滞在し、ここを基点にカナディアン・ロッキーの観光を楽しみました。カナダ共通の気象として日本とは違って湿度が低く実に快適な滞在でしたが、バンフでは葉書絵制作などのために殆ど妻と別行動をして妻に不愉快な思いをさせました。

「カスケイド山とバンフの街並み」:(1998.8.9)

バンフは四方を3000m級の山に囲まれた美しい世界有数のリゾート地で、世界各国から観光客を集めています。バンフの街からは幾つかの高い岩山が目に入りますが、カスケイド山は高さ2998mのバンフの象徴的な存在です。バンフの標高が1400m弱であるためこの山の際立った高さは感じられませんが、面白いのは1日のうち時間によって山の表情が変わることです。この絵はバンフ滞在の最初の作品です。
「バンフの街並み」:(1998.8.9)

バンフの中心から南のボウ川方向を見た絵です。バンフ大通りをはさんで沢山のみやげ物屋やレストランなどが立ち並び、多くの観光客が行き交っていました。この街には大橋巨泉さんが経営する「OKギフト」があり、店内は日本人客で相当な賑わいを見せていました。
Inns of Banff」(1998.8.10)

バンフ滞在の4日間宿泊したホテルです。この絵は本館部分を描いたものですが、実は私たちの部屋は「スイス・ウイング」といってこの建物に隣接した安価なロッジで、冷房がないため窓を明けると本館のエアコン用冷却ファンの騒音が大きくて悩まされました。
「バンフ・スプリング・ホテル」:(1998.8.12)

このホテルはヨーロッパの古いお城を連想させる豪華な建物で、ボウ川とスプレイ川の合流点を見下ろす場所にあり、バンフの象徴的な施設です。内部もビクトリア時代の雰囲気を残したゴージャスなものです。このようなホテルは私たちには縁がなく、入ってみただけでした。
「バンフ・スプリング・ホテルを望む」:(1998.8.12)

ホテルをボウ川を隔てた遥か対岸の、自然現象で出来た岩の芸術「フードウー」の近くから見たものです。少し遠すぎて迫力は感じられませんが、山の中腹にそびえる城という感じはつかめると思います。眼下を流れているボウ川を表せなかったのは残念です。
「ボ ウ 滝」:(1998.8.12)

バンフ・スプリングス・ホテルの裏手の森の下にあり、ロバート・ミッチャムとマリリン・モンロー主演の「帰らざる河」の舞台になった場所で、これを見ることを妻が大変期待していました。この滝は落差こそ小さいものの水量が豊富で水音に迫力があり、前方の山々とのバランスもよくとれています。
「バンフ公園管理事務所」:(1998.8.12)

バンフのカスケイド・ガーデンの中央にあります。非常に落ち着いてバンフ・スプリングス・ホテルに似た建物です。カスケイド・ガーデンは色とりどりの花が咲き乱れ、若い女性が熱心に花壇の手入れをしているのが印象的でした。
「カスケイド・ガーデンよりカスケイド山を望む」:(1998.8.12)

カスケイド・ガーデンの前面はカスケイド・ブリッジがあり、それにつながったギフト店やレストランにはさまれたバンフ大通りが縦断しています。その一直線上遥か向こうにカスケイド山がそびえており、まさに絵になる風景でカナダ旅行のパンフレットでも時々見かけます。
「ボウ川よりカスケイド山を望む」:(1998.8.12)

ボウ川にかかるカスケイド・ブリッジの下から見たカスケイド山で、バンフ滞在の最後の絵です。この絵にはありませんが川の対岸の芝生では、水着姿の若い女性やヒッピー風のグループなどが思い思いの格好で暑さをしのいでおり、避暑地ののんびりした光景を目にしてバンフのたたずまいを感じました。