「電車」特集 (1997.6.20掲載)

最近は色々な機会と場所探して新しい題材に挑戦しています。今回は電車を題材にして少し写生することが出来ましたのでご覧下さい。いずれも先頭車両の直前から描きましたが、夫々の型や特徴が理解できて少しばかり知識が深まりました。なおC58407はサービスで紹介します。

「都電荒川線(JR大塚駅前)」:(1997.3.24)

東京都内を走っている唯一の都営路面電車です。明治の初期に民間のレール馬車として敷設されたものを、明治後期に東京都が買い上げて電車を走らせたのが現在も残っているとのことです。「早稲田」から「三ノ輪」まで全長約15km、駅の数が29、始点から終点までの所要時間は約47分です。この電車に乗って都内をのんびり見物するのもおつなものです。なお荒川線の上を走っているのはJR山手線です。

「名鉄電車・特急(新名古屋駅)」:(1997.5.17)

名鉄電車は近鉄とともに私の通勤の足です。この新名古屋駅は名古屋本線、犬山線、常滑・河和線・津島線など多くの線が通過しているのにホームは地下式で、レールが上下各1本しかないため朝夕のラッシュ時には1〜2分間隔で発車します。乗降客は「?」です(今度調べておきます)。この駅を通過する特急電車は1時間に約10本ありますが、全く同じ型の電車が続いて来ることは少ないので描いている途中でモデルが変わってしまい、ニューモデルの絵が出来上がりました。

「東海道新幹線(名古屋駅)」:(1997.5.17)

私は名古屋・東京間を毎月6〜7往復しており、新幹線を描きたいというかねてからの希望がやっと実現したのがこの絵です。普段先頭車両をじっくりお目にかかることは全くないので、ホームへの入場料140円を支払ってしっかり観察しました。ホームの最先端には(どこの駅でも同じですが)運転士の控え室があり、私が描いている間何人かの運転士が横目で一瞥していきました。ただし「ひかり」は名古屋駅で2分程度しか停車しないので、この絵は5分停車した「こだま」にターゲットを置いてt書き上げました。

「東急東横線(右)と営団地下鉄日比谷線(左)(中目黒駅)」:(1997.6.4)

中目黒駅は「東急東横線」と「営団地下鉄日比谷線」が相互乗り入れの基点になっております。日比谷線は大半ここから発車しますので両方の車両を描くにはもってこいの場所です。ここで印象に残ったのは、、日比谷線の「青木さん」という運転士が私に話しかけ、自分は「光風会」のメンバーで30年近くのキャリアーがあり過去に数回入賞している、現在は100号を含めて年間50点程描いている、と聞かされたことです。アマチュアでもすごい人が居ることを目の当たりにして感動しました。

「JR山手線(渋谷駅)」:(1997.6.4)

「山手線」は29駅があり61分で1周します。私は暇にまかせて全部の駅名を暗記しましたが、この「渋谷駅」は「東急東横線」・「地下鉄銀座線」など多くの私鉄などと連絡していることもあって、乗降客は「山手線」の中でもトップクラスだと思います。朝の渋谷駅では「内回り」(南行き)の方がかなり混雑するようです。車両の最前部近くで写生をしていて駅員から「危険だからもっと離れて描くように」と注意されたのはこの駅だけでした。注意されるのは当然ですが。

「C58407(大塚台公園)」:(1997.5.12)

私の所属している研究組合の近くで見かけて描いてみました。電車とは何の関係もありませんが、「蒸気機関車」というのは「鉄の塊」という感じで、電車の「軽量の箱」と対比して見るのも面白いものです。男性的で往年の活躍がしのばれます。