「夏の風物詩」(1997.8.25掲載)

お待たせしました。
今年は冷夏で終ってしまいそうです。私の葉書絵もムッと来るような暑さを表現したかったのですが、拍子抜けでした。そこで今回は身の回りで見かけた夏の花と、夏を特徴付ける出来事の一部を描くことにしました。また今夏は岐阜・長良川の花火を見ることが出来ましたのでご紹介します。なお、今後は一番苦手の人物を題材にした作品に挑戦することにします。その意味で今回の特集は人物に関する1回目のお披露目です。ご意見を頂ければ幸いです。また、夏の花の定番は「朝顔」ですが最近はあまり見かけなくなり、「ベゴニア」・「ペチュニア」などカタカナ名前の花が増えてきましたね。

 

「サルビア(天神公園にて)」:(1997.8.10)

私の自宅前の遊園地が昨年春から約1年掛かりで整備され、落ち着いた小公園に生まれ変わりました。工事中は大変な騒音で家内は「音(ね)」を上げていましたが、今は花壇や緑の築山などが造られて、珍しさも手伝ってか休日には近所の親子づれで結構賑わっており、家内自身も人の賑わいには満足しております。この花は新しく植えられて、花の赤と葉の緑がくっきりと目立って大変印象的でしたが、私が写生をして1週間足らず後に(別の花と植え替えのため?)花だけカットされていました。

「夏日の朝(合歓(ねむ)の木)」:(1997.8.17)

この花も上と同じ公園に植えられているものです。前日の夜見た時には葉は内側にたたまれた状態でしたが、翌朝この絵を描いた時はすっかり開いて淡いピンクの花を支えているという感じでした。それにしてもこの「合歓(ねむ)の木」の花は何となく優しい雰囲気を感じさせていると思います。

「夏日の午後」:(1997.8.16)

私が庭の芝を刈っていると1匹のアブラゼミがベランダに落ちて来ましたが、余り元気がなく飛び立つように見えなかったので掴んで近くの木に乗せた処、早速「くちばし?」を幹に差し込んだまま静止してしまいました。私は我が意を得たとばかりすぐに道具を持ち出して写生を始めましたが、描き終るまで動きませんでした。セミに私の親切が通じたと感じ、快く描きあげることができました

「夏休み」:(1997.8.2)

子供の夏休みとセミ取りは夏の最もポピュラーなイベントの一つです。私も少年時代に岐阜県の田舎で虫取りに興じた記憶がよみがえってきました。また二人の息子とセミ取りに興じてからもう20数年にもなります。子供の幼児・少年期には自宅前の遊園地が夏休みの殆ど毎日野球などで賑わっていました。最近の子供たちのインドア指向でセミ取りの光景も次第に少なくなって行くのではないかと気になります。

「盆踊り」:(1997.8.23)

私の住んでいる岩倉市の盆踊り風景の1枚です。盆踊りは当然お盆の間に行われますが、ここではお盆の間は市民の多くが自宅を離れてしまって盆踊りの参加者が少なくなるので、今年から時期を遅らせて8月22(金)〜23(土)の2日間の開催となったそうです。この企てが成功したのか、第1日目の今日は2千人位以上の参加者があったように思います。会場は私の自宅から5分足らずのところで夜10時頃まで民謡やお囃子が聞こえて来ました。

「金魚掬い」:(1997.8.23)

上の絵と同じ8月22日の盆踊りでの風景の1枚で翌日23日に描きました。あどけないながらも真剣な表情で薄い紙の柄杓(?)を持って金魚を追っかける様子を微笑ましく感じました。金魚掬いのとなりでは別の子供たちがヨーヨー釣りに挑戦していました。夏休みも残り1週間ばかり、今は宿題のことも忘れて親子で楽しいひとときに興じている姿を目の当たりにした思いです。。

「長良川花火大会(1)」 : (1997.8.3)

8月2日(土)岐阜市の長良川で花火大会が開催され、家内と一緒に出かけました。ここでは1週間前にも開催の予定でしたが台風のため中止されたので、この日の観衆は非常に多くかなり遠くから見なければならない程でした。花火の数は1万発位でしょうか午後7時半ころから9時までしっかり堪能できました。名鉄新岐阜駅からバスに乗ったところ大変な渋滞に巻き込まれたので、途中下車して会場まで、帰り道も30分以上も歩くはめになりました。

「長良川花火大会(2)」 : (1997.8.3)

花火の醍醐味はフィナーレの打ち上げ花火です。上の絵も同じですが、あれだけスケールの大きなものを葉書絵にするのは容易でないことがわかりました。バックの黒色は筆ペンで塗ったものです。なおいずれも当日会場で描くことができないので、翌日ビデオ撮影したものから模写しました。