「初詣 松山・・京都」(1998.1.20掲載)

例年正月は子供達が帰省することが多く私達夫婦は自宅で過して来ましたが、今年は帰省しなかったので昨年の大晦日から正月 2日まで初詣をかねて松山の道後温泉に出かけました。帰宅後は近くのお宮さんに、また15日は職場の慰安旅行で京都の神社仏閣への初詣をしました。今年の正月はやや暖かかったのですが、折角の元日・15日はともに雨に降られてしまいました。しかし幸いに葉書絵の方はそこそこ描くことが出来ました。

「坊ちゃんカラクリ時計」:(1997.12.31)

松山の道後温泉街の入口にはこのような時計塔があります。この時計塔は30分毎に土台から持ち上げられてカラクリ人形が現れ、太鼓や三味線の音楽に合わせて踊ります。カラクリ人形はここに描いたマドンナや人力車の客・温泉に浸かっている客などで見ていて本当に楽しく、カラクリ時計が動き出す5分ほど前になると何処からとも無く大勢の人達が集まってきます。音楽は遠くからも聞こえ、私達も3〜4回見ました。

「伊佐爾波(いさにわ)神社」:(1998.1.1)

松山での初詣はこの神社で行いました。この神社は高い石段を上り詰めた所にあり、長い連子窓の日本に3社しかないと言われる八幡造りの社殿です。江戸時代初期(1667年)の建立で国の重要文化財に指定されているそうです。この絵を描いている途中で雨が強くなり、少しはしょった部分もあります。

「松山城」:(1998.1.1)

このお城は25年の歳月をかけて1627年に完成した、日本三大連立平山城の一つだそうです。ここの天守閣は1854年に再建された木造ですが、遠くから見ても気品のある立派なお城で松山市のシンボルともなっているようです。この絵は天守閣を少し見上げた広庭の部分から描いたものですが、たまたま私達が投宿したホテルの女性の管理人さんに見てもらった処、「松山城は遠くから見上げて描いた方が良い」と松山城の遠景を写したテレカをいただきました

「石手寺・五重塔」:(1998.1.1)

石手寺は四国88ヶ所霊場の第51番札所で728年に建立された古刹です。この三重塔は境内の他の幾つかの建物とともに国の重要文化財に指定されているそうで、なかなか風格のある建築物です。ここでの初詣客はかなりの雨にもかかわらず非常に多く、沢山の積み上げられた護摩木やコップに入ったローソクが印象的でした。

「道後温泉本館」:(1998.1.1)

松山の代表は何といっても道後温泉本館だと思います。この本館は明治27年(1894年)に建てられた三層楼のどっしりしたもので、玄関と屋上の「振楼閣」に特徴があります。私が松山を訪れるのは3回目ですが、やっと希望がかなって初めてこの温泉に入ることができました。2階の「神の湯」に入りましたが、ついでに明治天皇から昭和天皇まで利用されたという湯殿「又新殿」も拝観しました。「神の湯」は大変狭く、約30人の入浴客でまさに芋こで状態、話しのタネにはなったもののとても湯を楽しむには程遠かったです。この絵は2枚描いた内の1枚で出来るだけ道後温泉本館の特徴を強調したつもりです。

「伊予鉄・道後温泉駅」:(1998.1.2)

松山市市電の始発駅の一つです。市電といっても伊予鉄道が運行しており、この駅舎は道後温泉の玄関にふさわしくロマンを感じさせる情緒のある建物です。市電は運賃170円均一ですが、正月の3日間は500円で乗り放題の切符があり大いに利用させてもらいました。久しぶりに市電を利用しましたが、正月のせいか街も静かで電車の乗り心地を十分満喫しました。

「鵜沼・車折(くるまざき)神社」:(1998.1.4)

この神社は私の自宅から車で約40分の岐阜県各務原市の西北部にあり、この地方では合格祈願のお宮さんとしてよく知られています。私達家族は長男の高校受験の昭和57年から二男の大学受験の平成元年まで、数度に亘って1〜2kgの石にお願い事を描いてお供えしお祈りをしたものです。今年はたまたま長男の年賀状に記念すべき良い事が有りそうと書いてあり、そのお礼と必ず成就するようにとのお願いのために参拝したものです。子供たちの成長に感謝し乍らこの絵を描きました。また今は石のお供えは崩れて危険との理由で禁止になっているとのことです。現在でもお願い事を描いた多くの石が残っていますがいずれ風化して只の石になってしまうことと思います

「八大白龍大神」:(1998.1.10)

岐阜県各務原市の中心から少し東方に「おがせ池」があり、この池は桜と鯉の放流等でこの地域ではちょっとした名所です。「八大白龍大神」はこの池に隣接して建てられている氏神で、その由来などは知りませんが神前に野菜などが供えてあることや寄進された沢山ののぼりから、商売繁盛や農作物の収穫にご利益のある神様のようです。この絵はお参りしたあかし?に描いたものですが、のぼりが非常に印象的でした。

「京都駅」:(1998.1.15)

この駅ビルは1997年7月に完成し劇場・デパート等のテナントが同年9月にオープンした、高さ59.8m地上16階地下3階の巨大なビルです。国際化を意識した点では理解出来ますが、古都の玄関口としては何となく不釣り合いの感じがします。この絵は職場の京都観光のついでに描いたものですが、外観が余りにも斬新であるのと非常に横長であるため特徴を出すのに苦労しました。

「伏見稲荷大社」:(1998.1.15)

稲荷大社は平安遷都以前から農業神として信仰を集め、後に金運にご利益があるなどとして全国から多くの参拝者が訪れているお宮さんです。この絵は職場の初詣としてここにお参りしたついでに描きましたが、当日は「成人の日」でもあるため大雨にもかかわらず参拝者はかなり多かったように思います。「成人の日」のイベントとして新成人の「元服式」なるものにもお目にかかれました。